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ユズ
ユズ(ミカン科)
■ 解説

ユズは中国原産の常緑小高木で、柑橘類の中では寒さに強いので各地で栽培されており、温暖な地域では野生化している所もあります。枝には鋭い棘があり、葉 柄には幅広い翼があります。白い花が5月頃に咲き、果実の表面はでこぼこしており強い香りがあります。昔から風邪の予防に冬至にはユズ湯に入る習慣があり ました。その他にも用途は広く、果皮は細かく刻んで薬味にし、果汁はポン酢として鍋料理に欠かせないものになっています。ユズは種子をまいてから結実する まで長期間かかるため、俗に「桃栗3年、柿8年、ユズは9年で成りかかり、梨の大馬鹿18年」と言われています。

■ 形態

幹は成長すると高さ4m位になり、枝に長く鋭い棘が多く、樹の姿はダイダイに似ています。果実は上下にやや平たく、果皮にでこぼこがあって熟すると黄色くなります。直径は4~7cm位で果皮には良い香りがあり、果肉は非常に酸っぱいです。

■ 採集

秋から冬にかけての収獲時期に入手します。果実、果肉、種子ともに薬用とし、料理などにも利用されます。

■ 薬用途

1)昔から冬至にユズ湯に入ると一年中かぜを引かないと言われていました。これはユズを輪切りにして袋に入れ、お風呂を沸かす時に入れて入浴すると血行を 良くし身体を温めるからで、神経痛やリウマチの方は常に入れると良いようです。疲労回復につながる上に皮膚もなめらかになります。特に、冷え性で腰痛もち の人にはお勧めです。
2)産後の腹痛には、果皮を煎じて飲むと良いです。打撲の後遺症、生理痛にも良いようです。
3)リウマチには種子の黒焼きを飲むと良いです。