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アガリクス
アガリクス(カワリハラタケ科)
■ 解説

原産地はブラジル・サンパウロ郊外のピエダーデ地方の山地。湿度80%以上、昼間の気温35度、夜間20~25度、そして定期的にやってくるスコール、このような限られた気象条件のもとでしか自生しない希少なキノコです。ブラジルの原産地では野生馬が多く、野生馬の残した馬糞が土地を肥沃にしているためアガリクスの育ちが大変良いのですが、生産量も限られているのが特徴です。最近では日本・中国・韓国での屋内栽培も可能になりましたが、育ちのよさでは原産地であるブラジルのアガリクスが一番と考えられています。

■ 採集

◎子実体… キノコの「実」の部分。従来からのアガリクス製品の大半は、この「実」を乾燥させたものか、乾燥後にエキスを熱抽出してから加工したものが主流です。乾燥 させる理由としてアガリクスは生の状態で放置すると、2日ぐらいで黒く溶けはじめ品質が落ちてしまうからです。黒ずんでも成分は変わらないと言われている ところもありますが、香り、味共にわるい為お勧めはできません。

◎菌糸体… キノコの根にあたる部分です。この菌糸体が地中で拡がってある程度まで生育するとキノコの形を作り始め、地表にニョキニョキと出てきます。このキノコに成 長する前の菌糸体の状態からエキスを抽出したものが、「水溶性アガリクス」「高濃度アガリクス」等々の別名で呼ばれているものです。これは、菌糸体をタン ク内で培養し、酵素等を使ってβ―グルカン等の多糖類を抽出する方法で、子実体から抽出する場合の数十倍の量が摂れるとされています。

■ 良いアガリクスの見分け方

◎色… 茶褐色から黄土色のものが良いでしょう。黒ずんでいるものは乾燥工程が遅いので、管理が不十分といえます。

◎香り… 袋などを開けたときに乾燥椎茸のように香ばしい香りがするものが良いです。鼻にツンとくるような匂いがするものは乾燥が不十分なので要注意です。

◎形… 姿品(キノコそのままの形)が一番とされています。

■ 薬用途

菌糸体(水溶性)抽出はタンク内で培養、抽出する為、大量の多糖類を取り出すことができます。問題は多糖類が100倍なら効果も100倍と言う宣伝にあります。経口実験でも、子実体、菌糸体それぞれから抽出した多糖類での比較がありますが、結果に大きな差はなくどちらも有効であるとされています。現在、数種類のキノコから抽出された多糖類が薬剤として使用されていますが、純粋なこれらの製品より自然なアガリクス茸の方が効果は良いと言われる事もあります。当薬局にも難病の患者さんが多数来て頂いており、霊芝を始め各種アガリクスも服用して頂いておりますが、皆さん何とか健康を取り戻そうと必死ですので、治癒能力の手助けになってくれればと思っています。