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カブ
カブ(アブラナ科)
■ 解説

カブの原産地はヨーロッパ~アフガニスタンで、日本には中国から伝わりました。主に根を食用とし、薄く切って糠漬け、千枚漬けなどの漬物に加工されて流通しています。また、味噌汁の具としてもよく利用されます。生のままでは固いのですが、味噌汁の中に入れて加熱するととても柔らかくなります。また、カブの葉は"スズナ"と言い春の七草にも数えられ、食べることができます。1月7日は七草節句と言って、この日に春の七草、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、セリ、ホトケノザを使ったお粥を食べるとその1年を無病息災で過ごすことができると言われています。確かに胃腸や内臓をいたわる効果があるようなので、お正月の豪華な食事や飲みすぎで疲れた内臓をたまにはいたわってあげるのも良いでしょう。

■ 形態

日本で栽培されているカブは、大きく分けてアジア系、ヨーロッパ系、その中間種に分けられます。その根の大きさは大、中、小、様々あり、形も球形、偏球、長形などに分けられます。根の色も多彩で、白、淡緑、紫紅、紅などがあります。恐らく、カブには世界でも類がないほど、多様な種類が存在するようです。

■ 採集

今では、カブは一年中出回っています。しかし、旬は何と言っても春と晩秋~初冬にかけてです。晩秋~冬にかけてのカブは根がとても充実しています。

■ 薬用途
手足の荒れにはカブを輪切りにして汁をこすり付けることを励行すると、皮膚の荒れを鎮めて肌が滑らかになるそうです。
咳、声枯れにはカブの卸し汁を飲むと良いようです。また腹痛を治し、消化を助ける働きもあります。
シミ、ソバカスには種子をすり潰して肌にすり込むと良いです。