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民間薬
カワラケツメイ
カワラケツメイ(ジャケツイバラ科)
■ 解説

カワラケツメイは日当たりの良い川原や草原などに生える一年草で、効能がエビスグサ(決明とも云う)に似ていて川原によく自生していることからこの名前が付きました。しかし、唐津近辺では"マメ茶"の方がよく通じるようです。また、弘法大師様がご自分の健康保持のために飲まれていたそうで、日本全国を行脚される際に普及させたことに由来して"弘法茶"とも呼ばれるそうです。

■ 形態

生える場所は山手の乾いた草原が多く、水田近くの水気の多い所にはあまり生えないようです。草丈は20~30cm位で密な群落を形成します。葉は羽状複葉で美しく並んだ小葉を15~35対つけています。花は8~10月頃まで小さくて黄色い花をつけますが葉に隠れて見えにくいようです。

■ 採集

10月上旬の実が熟してサヤが褐色になった頃に地上部を採集します。水洗いした後2~5cmに刻んで乾燥して保存します。

■ 薬用途

全草を古くから民間療法でお茶代わりに愛用されてきました。短く刻んだものをフライパンで炒ってから貯え、煎じてお茶として服用します。香ばしい上に飲みやすくておいしいそうです。

①利尿作用があり、脚気、腎臓病のむくみに用いられます。高齢者の萎縮腎予防や便秘にも役立ちます。
②健胃整腸にも効があり、消化不良に用いられます。どの場合にも一日20gを煎じて用いると良いようです。

当薬局の患者さんにも自宅で取れたこのお茶をご家族で何十年も飲み続けておられる方がいらっしゃいますが、長老のおじいちゃんは92歳の現在も野良仕事を続けているそうです。