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製剤・民間薬
民間薬
イチョウ
イチョウ(イチョウ科)
生薬名"銀杏(ぎんきょう)"
■ 解説

中国原産で、日本には平安~室町時代の頃に渡来したと思われます。現在では日本、朝鮮半島でも栽培されています。イチョウの歴史は非常に古く、地上に出現したのは2億5千年前。何度も地球規模の大変動に耐え、現在も生き延びているとても生命力の強い樹木です。

■ 薬用途

イチョウの実であるギンナンは、日本や中国で昔から食用にされたほか、民間療法で咳止めや夜尿症治療、強壮剤などに利用され、葉は胃腸障害治療などに用いられてきました。しかし、最近注目されているのは、何と言っても脳の老化防止に有効ではないかということです。人は年をとっても健康でイキイキと活力に満ちあふれた生活を送りたいものですが、老化は確実にやってきます。

■ イチョウ葉と血流の関係について

血管の老化は血管壁にコレステロールや中性脂肪などの汚れがたまった結果、動脈硬化をひき起こすことに起因しています。脳の血管に十分な酸素や栄養分が得られなくなると、脳本体の働きも衰えてきます。しかし、1960年頃にドイツの薬品メーカーがイチョウ葉の中に脳梗塞や脳血管障害に有効な成分の発見に成功し、現在ドイツ、フランスではイチョウ葉エキスの効果が臨床的に認められて老人性痴呆症、脳卒中、糖尿病、血管障害などの治療薬として実際に医療の現場で使用されています。実際に服用いただいておられる患者さん達の反響はどうかといいますと、痴呆や動脈硬化予防以外にも頑固な肩こりや頭痛が取れた方などがかなりおられて、調子の良い方が多いようです。しかし、日本ではイチョウ葉エキスはまだ健康食品扱いの為、品質のバラツキが多く、健康食品に関しては、きちんとした製薬メーカーが製造したものを服用されたほうが品質に信頼がもてるようです。