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製剤・民間薬
民間薬
サクラ
サクラ(ソメイヨシノ)(バラ科)
生薬名"桜皮(おうひ)"
■ 解説

"ソメイヨシノ"は生長が早く、花が大型で数も多いため、植栽されているのは大抵この種類です。"エドヒガン"と"オオシマザクラ"という品種の間にできた自然雑種で、江戸末期に"染井"という植木屋が初めて売りに出した為、この名前があります。その他に山野に自生する"ヤマザクラ"という種類がありますが、"ソメイヨシノ"との違いは、"ソメイヨシノ"が花と葉の時期が異なっているのに対して、"ヤマザクラ"は若葉と花が同時期に出てくるのが特徴です。

■ 採集

6~8月ごろに樹皮をはいで天日で乾燥させたものが生薬の桜皮(おうひ)です。

■ 薬用途

桜皮(おうひ)は、アトピー性皮膚炎や、ジンマシン、湿疹などに最もよく使用される"十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)"という漢方薬に配合されています。これは、桜皮(おうひ)の排濃、解毒、解熱作用を利用したものです。