ノコギリヤシ(ヤシ科)
■ 解説
“ノコギリヤシ”は北アメリカ南部に広く分布する植物で、昔からインディアンやその他の動物達に食されていたようです。
言い伝えによると北アメリカの動物達が栄養状態もよく丸々と育っているのを見たヨーロッパ移民達がこの果実を食してから強壮薬として使うようになり、更に今日では泌尿器の症状や前立腺肥大を減ずる目的で、
1)オシッコが出にくい。
2)オシッコに勢いがない。
3)オシッコが残った感じがする。
4)夜間トイレによく立つ。
などの症状に使用されて良い結果が出ているため、すでにヨーロッパでは医薬品として用いられており、アメリカでも機能性ハーブ(栄養補助食品)として広く利用されています。
■ 採取と調整
新鮮な果実を使用します。
果実は強力な利尿作用と強壮薬としての性質を持ち、これらはあらゆる症状に使える伝統的な北アメリカ先住民の治療薬です。
■ 薬用途
“ノコギリヤシ”はヨーロッパでは別名“植物カテーテル(植物の細い管の意味)”と呼ばれています。その理由は膀胱を強くし、前立腺肥大を減少させて尿の通りを良くするからです。
但し、前立腺肥大の場合でも夜間尿に5回以上起きる。
排尿後2時間以内にもう一度トイレに行くことがしょっちゅうある。
などの重症の方はなるべく早く病院にいかれることをおすすめします。
中~軽症の方で、すぐに病院に行くほどではないとお感じの方には“ノコギリヤシ”などの前立腺肥大に効果のあるものがありますのでご相談頂くとよいと思います。
続けて服用頂いている方達の評判は、夜間尿が減ったり、おしっこに勢いが出たりしてとても良いようです。
なお、前立腺肥大の予防と治療のためにはお酒や油ものを摂り過ぎないこと、体を冷やさないこと、とくにお腹を温かく保つことが大切です。