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スミレ
スミレ(スミレ科)
■ 解説

スミレは山野、田園、路傍などの到る所に生える御周知の植物です。日本は"スミレ王国"と呼ぶ人もいるほどスミレの種類が豊富ですが、スミレの仲間は大きく分けて、無茎類と有茎類に分けることができます。無茎類にはスミレ、ノジスミレ、コスミレ、シハイスミレがあり、有茎類にはタチツボスミレ、ツボスミレ、パンジーなどがあります。


■ 採取と調整

春に花が咲いている頃に根から掘り取ります。根は思いのほか長く肥大しているので切らないように注意して採集し、洗ってから日干しにします。

■ 食用

スミレの類はいずれも無毒で、春に若芽を摘みとり、ゆでてから漬け物やあえ物などにします。又、根には粘液質があって、すりつぶすと"とろろ"のようになるそうです。一説には"とてもおいしい"という話しもありますので、春の風物詩として好奇心旺盛な方は一度お試し下さいませ。

■ 薬用途

浄血、消炎、利尿の薬草として昔から利用されています。関節炎には乾燥したスミレの全草100gとオオバコの全草一〇〇gを合わせて、4リットルの水を加えて約2分の1量まで煮つめた煎液で温シップします。1日3~4回1回につき30分位とします。不眠症や便秘には根2gを0・2リットルの水を加えて煎じ、約2分の1量まで煮つめたものを寝る前に服用します。打ち身には生葉をあら塩でよく揉んでから、そのまま患部に貼れば効き目があります。