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民間薬
イヌタデ
イヌタデ(タデ科)
■ 解説

道端や畑、空き地に普通に見られる一年草です。"イヌザンショウ"を始め、名前の先頭に"犬"の名のつく薬草は、"食用にならず役立たず"の意味を持つようです。"イヌタデ"に関しても、刺身の"つま"に使用される辛味を持った"ヤナギタデ"に対して、辛味がなく香辛料として利用できないためにこの名前を付けられてしまいました。しかし、最近は辛味が無いので若葉や若穂は炒め物、てんぷら等として食用に供されるようになってきています。また花や実が赤く、子供がこれを器に盛ってお赤飯に見立てておままごとに使っていたことから"アカマンマ"と呼ぶ地方も多いようです。

■ 形態

草丈は20~40cmで茎は紅紫色をしています。湿り気のある道端や畑に群生し、花期の6月~晩秋にかけて花がくっつき合ってピンク色の穂になっています。穂が出ていない時は赤味を帯びた茎、托葉鞘のふちの長い毛、ほとんど毛のない葉などが目印になります。

■ 採集

夏~秋の花が咲く時季に全草を刈り取って水洗いし、十分に乾燥させて保存します。

■ 薬用途

1)胃炎や健胃目的に全草一握りを一日量として煎じ、お茶代わりに普段から飲むと良いです。
2)回虫駆除、胎毒下しには一日量10~15gを煎じて服用するか生葉の搾り汁を飲むと良いです。
3) マムシに噛まれた時は応急処置をした後すぐにイヌタデの葉を搾ってつけると毒消しの効があるということです。