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製剤・民間薬
民間薬
ゲンノショウコ
ゲンノショウコ(フウロソウ科)
生薬名"ゲンノショウコ"地上部
■ 解説

「現によく効く証拠」が名の由来で、整腸剤としての用途があり、飲むと必ず効果が現れるということに由来しているそうです。 下痢、腹痛、便秘、整腸の目的でよく使用され、日本の代表的な民間薬です。以前は山野や田園のヘリや路傍のいたる所に生えていましたが、最近、街中では日本本来のゲンノショウコはあまり見かけなくなってきており、その代わりにアメリカのゲンノショウコであるアメリカフウロが日本に帰化してよく見かけるようになってきているようです。

■ 形態

原野、道端に普通に見られる多年生草本です。茎の大部分は地を這っており、全草には毛が多く葉には長柄があって対生しています。夏から秋にかけて葉のわきから長い花軸を出して、2~3個の赤や白色の花をつけます。ウマノアシガタ(キンポウゲともいう)に似ているので紛らわしいことがあります。ウマノアシガタは茎が真っ直ぐに伸びて春に黄色でつやのある五弁花が咲き、実が金平糖のようになるので区別されます。ウマノアシガタは有毒で、内服すると大変で、両者とも茎が出ない頃はよく似ているので注意しなければいけません。

■ 採取と調整

夏の開花期に地上部を天日で乾燥させて使用します。先に述べたように、ゲンノショウコは開花期以外の時はキンポウゲやトリカブトなどの有毒植物と間違え易いので注意が必要です。

■ 薬用途と用い方

古くより下痢止めの妙薬とされていますが、一般の下痢止めと違い、飲みすぎても便秘するということがないので、大変すぐれた整腸剤といえます。その他にも食あたり、下痢、慢性胃腸炎、便秘にも効き目があります。下痢止めには一日量20gに水500mlを加えて時間をかけて煎じ、約半量まで煮つめて一日2回服用します。胃腸の弱い人は普段からお茶代わりに飲んでもよく、利尿目的で服用されるときは一日量10~15gに500mlの水を加えて約5~10分間煎じて3回に分けて食間に服用します。その他にも高血圧予防にはゲンノショウコ10g、ドクダミ10g、決明子(けつめいし)5gを土瓶で煎じてお茶代わりに服用します。