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病気ってほんとうに、不可抗力なんだろうか?
健康になるためには、まず、自分の病気、自分の苦しみを解決し、その病苦から救われるのは自分自身の力、自分自身の努力によるものであることを、はっきりと知らねばなりません。
 病気はあたかも災難のように突然やってきて、自分ではどうする事も出来ず、不可抗力だと思いこまれてしまうところに、病気に対する認識に根本的な誤りがあるのです。
病苦は自分の生活の不自然、本来あるべき自然の生理的心理的調和を破ったために、必然的に発生したものであって、ここに真に気づくならば、私たちが病苦を感ずるときに、いたずらに慌てず、医師や他の人の援助を求める前に、まず自分の生活のあり方、自分の心身調和について静かに深く反省してみるべきでしょう。
私たちがこのことに気づくことは、実に重大な根源的なことであり、たとえば病苦のある患者さんの代わりに病んであげるわけにいかないし、苦しんであげる事も出来ない。また自分のお腹が減っているからといって、他人に「私の代わりに食べて。」ということは出来ないでしょう。テレビを見ている最中にトイレに行きたくなり、「私の代わりに行ってきて!」という方もおられるでしょうが、冗談の範疇ですね。
 自分の空腹は自分自身で満たすよりほかに方法が絶対にないように、自分の病苦も自分自身で取り除く以外に道はないのです。
ほとんどの方は、病苦はお医者さんが取り除いてくれるものと錯覚しているのです。病気が迷宮入りして、なかなか治癒が困難になってくればくるほど、医師や薬に頼る気持ちが増してくるものです。このとき考えを変えて、自分が慢性の病に苦しまなければならないのは、自分の生活にどこか無理があるのではないだろうか、自分の生活が自然の理に反していることがあるではないだろうか、と反省すれば、心の「迷」から開放されて、「悟」という病苦解決の一歩を踏み出した事になるのです。
静かに胸に手を当てて考えてみると、病気というものは、生活の不自然により、心身の不調和の蓄積により、次第に病が重篤になって慢性化するのでありますから、病苦が解決するには、生活を正しく心身の調和を計ってから次第に快方に向かうのであって、慢性病の発生に生理的物理的時間がかかったように、その治癒にも同じように時間がかかることは当然という事になります。
このように病苦は、私たちの生活のあり方に対する安全弁的の役割を果たしているものなのですから、病苦を厄介物にしたり、災難や邪魔者扱いにしてはいけないのです。ただし病気の中には、急性伝染病のように、細菌やウイルス等が原因になっているものもありますし、慢性病の中にも結核のように菌が原因になっているものもあります。これらは抗生物質や、化学療法をする事が大切であって、専門医にまかせることが当然であります。
しかし、よく考えてみると
これらの急性・慢性の伝染病にしても、その感染するにいたるには、体力・抵抗力の低下があり、それらには生活の不自然、心身の不調和によってもたらされたものであります。
こういう風に考えてくると、一切の疾病、一切の病苦は、根源的には心身の不調和、生活の不自然に起因するということができるのではないでしょうか。
繰り返し述べますが、自分の病気、自分の苦悩を治療し解決するのは自分自身である、他人に治してもらうものではない、自分が治すのであるということに気が付く事が最も大切な事ですし、気が付いたときから病気や苦悩は治りつつあるといってもよいとおもいます。
 よく患者さんが医師に向かって「私の病気は治るでしょうか?」と言われますが、自分自身で治すのだということに気づくことが、最良の養生といえるのではないでしょうか。