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タマネギ
タマネギ(ユリ科)
■ 解説

タマネギはユリ科の多年草で、原産地はインド北西部からイランにいたる中央アジアの山岳地帯と推定されています。エジプトからヨーロッパ各地に広まったようで、古代エジプトではピラミッド建設の際に奴隷にニンニク、ダイコンと共にタマネギも食べさせたと碑文に記されており、昔から体力をつけるのに重要な役割を果たす食べ物と考えられていたようです。タマネギを薬膳料理の食材とみなすならば、生で食したほうが最も効果を発揮します。タマネギをスライスして水にさらしておくと辛味が消えてしまいますが、食材としての効能という点から見ると、抗血栓作用などの有効性は辛味の消失とともに失われていきます。ある程度の辛味を残したタマネギを食べるのが身体にとっては良いと言えるでしょう。

■ 形態

葉はネギなどと同じ円筒形で、長さ30~60cmです。鱗茎は春から肥大し始め、夏には球形になります。葉は初夏に一度枯れて休眠しますが、秋になると再び鱗茎から芽が出て葉が伸びてきます。春には花茎が伸び始め、初夏には1m以上に成長し、先端に白あるいは淡紫色の小さな密集した球形の穂をつけます

■ 薬用途

①不眠症には、タマネギを大きめに刻んで枕元において寝ると、いつの間にか眠りにつきやすいようです。
②高血圧にはタマネギの外側の黄色い皮を捨てずに取っておいて、カラカラに乾かしてからミキサーにかけて粉末にして服用すると良いそうです。用量はあまり気にせず連用することが大事です。