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製剤・民間薬
民間薬
セリ
セリ(セリ科)
生薬名"水芹(すいきん)"
■ 解説

セリは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロからなる春の七草の筆頭であり、水田の縁、溝辺、川辺などの湿った所に競り合って生えるからセリといいます。昔から春の七草の一つとして、正月七日の七草粥にはなくてはならないものです。


■ 形態

秋になると地上を這って伸びる茎の節から新苗を出して冬を越し、翌春になって一斉に成長をはじめます。夏が近づくにつれて茎を立てて伸び、30cm位に達すると緑色で稜(かど)のある枝の先に白い小さな花を無数につけて花全体が傘型のようになります。

■ 採取と調整

開花前の葉、茎が柔らかい時期に地上部を摘みとります。花が咲く頃になったらセリは食べない方がよいというのは、その時期になると水中の虫が根元に卵を産み付けるからだそうです。葉が硬くなったら白い花を食べてもよいです。薬用とするには十分に成長した頃に採集し、水洗いして日陰で乾かして保存します。

■ 薬用途

茎葉を乾燥させた生薬を、水芹(すいきん)と呼んで煎剤とします。食欲増進には葉、茎を新鮮な状態で食べるか青汁として芳香性健胃薬します。また、黄疸、解熱、神経痛、リューマチにはさっとゆでてお浸しなどにして食べると良いと言われています。また、酒毒を消す働きもあるようです。セリと間違ってはいけないドクゼリは、根茎が太く緑色で節が多くタケノコ状である点で区別することができます。