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イタドリ
イタドリ(タデ科)
■ 解説

イタドリは高さ2m近くにもなる多年生草本で、茎は太く中空で春に出始めた茎を折って生食し、漬物にもします。茎を折る際に"ポコン"と音がして食べると酸っぱいので別名「すかんぽ」や「かっぽん」などと呼ばれます。日本各地に分布し、朝鮮半島・中国・台湾などにも分布します。路傍や荒地など様々な場所に生育し、肥沃な場所では大きく成長するため枝分かれして枝先は垂れ下がるようになってきます。地下に伸びる太い地下茎により旺盛な繁殖力があり、少々刈り取りしても生育する生命力を持っています。

■ 形態

イタドリは大きく成長したあと、夏から初秋にかけて枝に小さく白い花をたくさんつけます。秋には翼がある種子をつけて、風に助けられて分布域を広げていきます。一旦定着すると太い地下茎で群落を広げていき、翌年の春に一気に成長します。

■ 採集

根を虎杖根(コジョウコン)と言って採集して薬用とします。時期は葉が黄ばむ晩秋~冬にかけてです。根は年月を経たものほど大きく、地中を横に這って木質化しているので鍬を使って掘り取らなければなりません。そして、充分に乾かして一年以上経ったものを用いたほうが良いようです。

■ 薬用途

便秘・利尿・通経に使用されます。①虎杖根を便秘に一日量10~30g煎じて服用すると緩やかに効きますので、常習便秘の高齢者や女性に向いた下剤となります。しかし、妊婦の方はあまり服用されない方が良いでしょう。②かぜや咳止めには甘草という生薬を2~3g加えて煎服します。③利尿・冷え性・リウマチ・夜尿症には葉を加えて10~15gを煎服します。④肋膜炎・心臓病・胃弱・消化不良等に根10gを煎服します。