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製剤・民間薬
民間薬
センナ
センナ(マメ科)
生薬名"センナ"
■ 解説

センナはアフリカの熱帯地方原産で、現在はヨーロッパや日本、中国などでも栽培されています。殆どすべての人が生活の一部でセンナを含む製剤をどこかで摂ったことがあると思いますが、センナが広く一般的に薬として使用されていることからみて、おそらく世界で最もよく知られた薬草のひとつのようです。緩下剤として効果的なほか、特に頻発する便秘の治療に役立ちます。やや苦味があり、吐き気を催す味がするため、普通は他のハーブと混ぜて使用することが多いようです。

■ 薬用途

緩下作用をしめす主要な成分は、アントラキノン類のレインやセンノサイドA、B、C、Dです。そのうちもっとも効果が強いのはセンノサイドA,Bです。服用すると"しゃ下効果"があるのでもっともよく用いられる下剤のひとつですが、同時に妊婦の子宮収縮も起こすのでその点で注意が必要です。また、採取直後のものは腹痛を起こすことが多いので、少なくとも一年は経過したものを使用するほうがよいでしょう。採取後時間が経過することにより、成分が酸化されて腹痛の原因となる成分がなくなるからです。浸剤か粉末として用います。一日量3~6gに水10mlを加え、十五分間浸漬(しんし)したのち、熱湯200mlを加えて五分間くらい加熱して、布ごしにしてから浸液を一日三回食間に服用します。また粉末は一日量0.5~2gとします。

■ 注意点

センナは、昔から常に便秘に用いられてきました。しかし、強力なので短期に用いるには優れた緩下剤ですが、十日単独で使うと大腸の筋肉を弱らせてしまいます。そのため通常は腸の筋肉を弛緩させるような薬草とともに用いる個とが多いようです。また,単独で使用する場合でも、十二歳以下の子供や妊婦の方は服用を避けたほうがよいようです。先日、慢性便秘で御相談に来られた女性の方で、「ハーブ屋さんでセンナを勧められて、服用最初のころは便通が気持ちよくあったに、続けているうちに段々おなかが張るばかりでちっともでなくなってきた」という話を伺いました。これなどもセンナ連用による腸管の弱りの症状と判断して、この方に合うと思われる腸管を元気をつけながらお腹に優しい処方の服用していただいて症状が改善されたということがありました。長期にわたって服用されるのに関しては体質や目的に合ったものの服用が大事なようです。