ダイコンソウ(バラ科)
■ 解説
ダイコンソウは、前回のダイコン(アブラナ科)と違ってバラ科の植物ですが、これも食べることのできる野草で、葉っぱがまだ地面に張り付いた柔らかい状態のときにお浸しなどにして食べることができます。名前の由来は、その柔らかい状態の葉っぱが大根の葉っぱによく似ているからだそうです。山野の渕、湿り気のある田畑や道端などによく生えています。
■ 形態
根に生える葉は長さが10~20cmで、茎につく葉は三裂しており上部の葉には切れ込みがありません。全体の高さは50~80cmで、花は初夏~初秋にかけて黄色の花を咲かせます。
■ 良いアガリクスの見分け方
初夏~夏にかけて草が成長した頃に採集しますが、繁殖力が旺盛な方では無いので幾株かは残すように心掛けましょう。採集したらよく洗って土を落とし、吊るして陰干しにします。
■ 薬用途
①腎臓病や心臓病のムクミ、夜尿症、心悸亢進に全草一日量15gを煎じ、三回に分服します。
②糖尿病には全草15gと山薬(ヤマイモを小さく刻んで乾かしたもの)10gを混ぜて煎じて三回に分服します。
③腫れ物には全草をすり潰して貼ると良いそうです。
④男女共通の強壮強精の働きがあり、根5~10gを煎服します。ダイコンソウの若葉は食用にできるので、安心して使用することができます。