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ハコベ
ハコベ(ナデシコ科)
■ 解説

セリ、ナズナ等と共に春の七草の三傑の一つがこのハコベです。
"こんなところに"と驚くほどあらゆるところに生える野草で、別名"ヒヨコグサ"とも呼ばれます。一年中見られ、緑の少ない時期でも青々としていて、昔はめでたい野草であり、大事な食料でもあったのです。ハコベの中にはその変種であるコハコベも混じっていますが殆んど区別がつきにくいので一緒にしても大丈夫です。大型のウシハコベも多く、ハコベが枯れた時期にはこのウシハコベを用いると良いようです。

■ 形態

草丈は10~30cm。茎はよく枝分かれしていて下部は地表を這い茎の中には白くて堅い筋があります。葉は対生し、うすい緑色で長さは2~3cmで下部の葉には葉柄がありますが、上部にはありません。質は柔らかで無毛です。ウシハコベは大型で葉の緑が薄く、花の中心の雌しべの先が五つに分かれていることで区別ができます。

■ 採取

よく伸びて繁る春に全草を採集します。夏になると枯れるので、その時期にはウシハコベを用います。保存する場合は軽く束ねてつるして乾かします。

■ 薬用途

季節を問わずに野菜が供給される現代とは違い、昔は春に芽を出す七草は貴重なビタミンやミネラル源でした。また、茎葉が柔らかく乾燥した土地でもよく生育するので救荒野菜としても利用されていました。
ハコベはできるだけ生で利用したほうが良いようです。七草粥は年の始めに食べて、一年の疫病から逃れるという意味があり、生のほうが効果もあるようです。主な用途として、
1)催乳や産前産後、脚気、胃弱には全草20gを一日量として煎服や生食します。
2)歯槽膿漏の予防には塩を加えて炒り、これを歯磨きとします。