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製剤・民間薬
民間薬
アマチャ
アマチャ(ユキノシタ科)
生薬名"甘茶"
■ 解説

アマチャの名前が示すように大変甘い生薬ですが、生の葉をかんでみても、ちっとも甘くはありません。葉を発酵させてはじめて甘くなります。甘味の成分そのものはフィロズルチンといって、サッカリンの2倍もあるのです。4月8日、花祭り・灌仏会(がんぶつえ)に、お釈迦様の像にアマチャを煎じて、その汁をかけます。それを飲むと駆虫作用があるとか、家の周りにまくと"魔よけ"になるといわれてきました。甘味があって利用されているものには、日本産のアマチャ、アマギアマチャと中国産の甜茶(てんちゃ)のもとになるものとがあります。

■ 形態

高さ約70cmで茎は叢生(そうせい)していて多く分枝しています。葉は卵円形か広皮針形で対生し、周辺部には鋸歯」(きょし)があります。質はやや薄く7月頃に枝先にガクアジサイのような散形花序をつけます。

■ 製法

葉を採取するときは、花を咲かせないようにつぼみのうちに摘みとって葉の生育をよくします。8月中旬ごろに葉を摘んで、天日で乾燥させ、次に容器に詰めて霧水を散布して水分を葉に均等に染み込ませて一昼夜ぐらい放置すると、むれて熱をもってきます。それを、むしろの上に広げて、ときどきもみながら天日で乾かし甘茶とします。

■ 薬用途

甘茶は甘味の成分が強いので、糖尿病患者の砂糖代わりの甘味料として甘茶3~6gを煎じて用います。その他、最近では中国産の甜茶(てんちゃ)が鼻炎や鼻アレルギーに良いということで、お茶代わりに服用されている方が多いようです。