製剤・民間薬
民間薬
ヤマノイモ
ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
生薬名"山薬(さんやく)(根)"
■ 解説

ヤマノイモの仲間は世界中に非常に多く、里に多く産するサトイモに対し、山地に産するイモの意味が名前の由来とされます。
ちなみに八百屋の店頭にあるのはいずれもヤマノイモの仲間であるナガイモの栽培品種で、区別するため自然の山で採れるヤマノイモを自然薯(じねんじょ)ということもあります。

■ 形態

ヤマノイモやナガイモ類では、ハート型の葉が対生して茎につくのに対し、同じヤマノイモ科の有毒植物であるオニドコロでは、殆ど同じ型の葉が互生につくので、その点、鑑別に注意が必要です。
採取には秋に葉が落ちてから掘り取り、水洗いしてから皮を除いて適当な長さに切り、水洗いしてから皮を除いて適当な長さに切り、初めは風通しのよいところで陰干しにし、ついで天日でよく乾燥させます。

■ 薬用途

強壮・強精薬として胃を丈夫にし、精力をつける効き目があります。また、慢性の下痢や、夢精、男女共に生殖器の衰弱改善に用いられます。
一日20gを煎じて3回に分けて服用します。しかし、多くは漢方薬の材料として八味地黄丸(はちみじおうがん)などに配合されるもので、一般的に使用される時は"とろろ汁"として食用にされても効果があります。
ヤマノイモの中には消化酵素が多く含まれていますので生食してもよく消化されます。昔からネバネバしたものは身体に良いと言われてきましたがヤマノイモもその中の一つです。
ヤマノイモを含む漢方処方である八味地黄丸は、特に下半身の機能強化作用があり、足腰の強化や排尿障害、腎炎、糖尿病などに用いて大変効果があります。
先日も、夜間頻尿でお悩みの75歳男性の方に差し上げたのですが、頻尿と同時に持病の腰痛まで取れてしまい大変喜ばれました。40代以降は下半身に弱りが現れ易くなりますので、八味地黄丸などのヤマノイモを含む製剤で最小限にとどめておきたいものです。