製剤・民間薬
民間薬
キハダ
キハダ(ミカン科)
生薬名"黄柏(おうばく)"
■ 解説

"キハダ"の名は幹の内皮が黄色いことに由来します。日本、朝鮮半島、中国北部、アムール地方に分布し、佐賀県内では多良山地のみに自生しています。内皮を乾燥させて生薬の黄柏(おうばく)としますが、これは今日でも大変重要な医薬品のひとつで、この水製エキスで多くの漢方胃腸薬や整腸剤が作られ、また打ち身や神経痛、リューマチ等の生薬パップ剤として古くから用いられてきました。

■ 形態

地上部が成長期である梅雨ごろに樹皮をはぎます。根より水分が葉部に多量に送られている時期は樹皮からコルク層を取り除くのが容易であるためです。秋から初春にかけての活動停止期はコルク層を取り除くのが大変困難になります。コルク層を剥いだ内皮は速やかに日干しにして乾燥させます。

■ 薬用途

黄柏はすぐれた苦味健胃整腸剤として唾液、胃液、膵液、胆汁分泌を促進し、食欲を高め、消化を助け、腸内殺菌の効果を示します。また、外用消炎薬としても用いられています。健胃、下痢止めには煎液は苦味が強いので黄柏の粉末を1回1g、1日3回食後に服用します。また、打撲傷には黄柏の粉末に食酢を加え、パスタ状によく練って、患部に直接塗ってガーゼをあて、乾いたら取り替えるようにします。黄柏入りの漢方胃腸薬や生薬パップ剤は当薬局にも数多く置いておりますが、そのどれもが効き目の良い割に副作用らしいものが殆どないので胃腸薬、パップ剤の中で一番の売れ筋商品となっています。普通の胃腸薬やパップ剤が合わないという人は案外多いので、これらのお薬は値段も手頃なのでお勧めです。