製剤・民間薬
民間薬
マタタビ
マタタビ(マタタビ科)
生薬名"木天蓼(もくてんりょう)"
■ 解説

"猫にマタタビ、泣く子にお乳"というように、この植物は猫に不思議な魅力を発揮して骨抜きにしてしまいます。猫がこれを食べるわけではないのですが、これをもてあそんで酔態を演ずる様は大変奇異で、猫族の動物は皆反応するそうです。
マタタビはつぼみの頃~花の開く直前にかけて、花の子房(しぼう)に"マタタビノアブラムシ"という昆虫が産卵をします。卵を産み付けられた子房は正常な果実になれずに異常な発育をして虫こぶ状のものになります。これを"木天蓼(もくてんりょう)"と呼んで薬用に用いるのですが、正常果は薬用にはならないので"アブラムシ様様"ということになります。

■ 採取と調整

木天蓼(もくてんりょう)は、秋から初冬にかけて採取し、これを熱湯または蒸気に通して天日で十分乾燥させてから使用します。

■ 薬用途

木天蓼(もくてんりょう)は、身体を暖めて血行を良くし、強心利尿の働きがありますので冷え性、神経痛、リュウマチ、腰痛などに用います。一日量10~15gを煎じて一日3回にわけて食間に服用します。
猫の病気には木天蓼(もくてんりょう)の粉末をエサに混ぜて与えます。
又、胃がん、直腸がん、肝がん、子宮頚がん、肺がん、乳腺がんなどの治療にサルナシの根を配合して使用されることもあります。
猫に限らず人に対しても色々な分野で使用されている木天蓼(もくてんりょう)ですが、唐津市相知町や長崎県多良山系の奥まった渓谷などではあちこちで見られるとの事です。