製剤・民間薬
民間薬
エビスグサ
エビスグサ(マメ科)
生薬名"決明子(けつめいし)"
■ 解説

北米が原産で、日本には約300年前に中国より渡来し、現在でも薬用として広く栽培されており、俗に"ハブ茶"と呼ばれています。
生薬名は決明子で、明を決(ひら)く、即ち目を明らかにする効果がある種子という意味があります。


■ 形態

夏になると草丈が1mほどになり、黄色の5弁花を開きます。花後に結ぶ豆果は細長く先がとがって弓状に曲がり、中には1列にたくさんの菱形をした四辺形の豆があります。この豆が薬用にする決明子であり、普通ハブ茶の原料として使用されているものです。葉は倒卵形の小葉2~4対からなる偶数の羽状複葉で茎に互生します。

■ 採取と調整

エビスグサは、痩せた土地や荒地でも日当たりさえ良ければ成長することができるので栽培はやさしいようです。
収獲は10月頃の果実が熟して茶褐色になるころに全草をぬいて天日で乾燥させ、たたいて種子を集め、さらに日干しして充分に乾燥させてから使用します。

■ 薬用途

決明子の用途は非常に広範囲で、便秘、慢性胃腸病、口内炎、黄疸、ジンマシン、腎臓病、脚気、糖尿病、婦人病、肝臓病、神経痛、眼病などに効き目があることが知られています。
慢性胃腸病で常に便秘がちの場合は決明子20~25gに水700mlを加えて煎じ、約半量になるまで煮つめたものを随時お茶代わりに服用します。味が濃いときは薄めてのんでも大丈夫です。
また下痢気味のときはゲンノショウコを加えて煎じると良いようです。
その他にも腎臓や肝臓の働きを良くする働きがあるので慢性肝炎や黄胆に利尿強壮剤として、また動脈硬化などの高血圧にもお茶代わりに服用すると良いようです。
二日酔いの場合はハブ茶の濃く煎じたものを服用します。ハブ茶を日頃から愛用しておられる方は当薬局の患者さんにも多いのですが、形態が似ていることや、名前などからハブソウの種子がハブ茶と思っておられる方が多いようです。しかし、何が原因でそうなったかは不明ですが、実際にハブ茶として流通しているのはエビスグサの方なのです。