製剤・民間薬
民間薬
クズ
クズ(マメ科)
生薬名"葛根(根)"
■ 解説

漢方のかぜ薬として一般に有名な葛根湯(かっこんとう)の主要成分であるクズは、昔、つるを材料にして葛布(くずふ)に織って着物にしたり、葉を家畜の飼料として利用していました。また、クズデンプンは和菓子の材料としても有名で、秋の七草のひとつでもあります。


■ 形態

日本各地、朝鮮半島から中国大陸に分布し、北米に帰化しています。ちなみに、クズは大変旺盛な繁殖力をもつ為、日本からアメリカに渡ったクズは公害扱いになっています。

■ 採集

秋から春にかけて地上部に残った茎をつたって根を掘り出します。よく水洗いして泥を落とすと同時に外側の皮を取り除きます。そのままでは乾燥が困難なため板状に切って天日で乾燥させます。これが生薬の葛根です。

■ 薬用途

解熱・鎮痙・脳冠状血管血流増加作用や血糖降下・女性ホルモン様作様があり、発汗解熱効果にもすぐれているため漢方の葛根湯などに配合されています。葛粉からつくる葛湯(くずゆ)も、かぜの初期に効き目があり寒気や熱をとり、のどの渇きや下痢を止めるといいます。かぜが流行る時期になってくると、葛根湯や葛湯の購入を求めてこられる患者さんがとても多くなります。特に、かぜの初期に服用されると、ひどくならずに治ってしまうことが多いようなので、こじれるまえの服用がおすすめです。