製剤・民間薬
民間薬
クコ
クコ(ナス科)
生薬名"地骨皮(じこっぴ・根)"
■ 解説

クコは平安時代の昔から漢方薬や民間薬としてよく用いられてきた薬草で、葉(枸杞葉=くこよう)・果実(枸杞子=くこし)・根(地骨皮=じこっぴ)は共に同じようによく用いられてきました。

■ 採集

枸杞葉(くこよう)の調整は、葉を盛夏に採取して日干しにしたものを用います。葉のみでなく茎が混じっていた方が効き目がよいとも言われています。クコ茶を作るにはなるべく若い葉だけを摘みとり、一度さっと蒸してから乾燥させます。果実と根皮は秋に採取します。果実は果柄を取り除いて初めは日陰の風通しのよい所で乾燥させ、表面にしわができてきたら天日ですみやかに乾燥させます。根皮は根を採取してよく水洗いした後、皮をはいで乾燥させます。

■ 薬用途

クコの葉5~10gを煎じて日頃服用していると高血圧症によく、葉にはルチン、ビタミンCなどが豊富に含まれています。クコ酒を作るにはクコの全草を使用しますが、一般には果実を使うのがよいでしょう。古くから中国では虚弱体質改善の強壮薬酒としてよく愛飲されてきました。薬酒を作るには赤く完熟した果実150~200gを水でさっと洗い、よく水を切ってから同量の砂糖を加えてホワイトリカー1.8リットルに漬けます。2~3ヶ月冷暗所に保存してから、毎日ワイングラスに1杯ずつ飲用すると疲労の回復にもなります。枸杞子は肝腎に作用するといわれ、肝腎に脂肪がたまるのを防いだり、またホルモンの分泌を盛んにすることから、クコの常用は老人病予防の妙薬とされています。薬膳料理にもよく使用されるクコですが、美味であること以外にそれなりに重要な意味があるようです。但し、クコ酒はのみ過ぎるとのぼせて興奮状態となるので、1回に盃1杯を限度に用いたほうが良いようです。何でも"ホドホド"の適量を守ることが大事です。