製剤・民間薬
民間薬
スイセン
スイセン(ヒガンバナ科)
  生薬名"水仙"
■ 解説

スイセンは、地中海沿岸のカナリー島が原産と言われ、ヨーロッパからアジア、中国南部を経て黒潮によって漂流したものが漂着して日本での自生が始まったと考えられており、中でも伊豆、下田、淡路島及び越前海岸は3大自生地として有名です。スイセンは、球根にアルカロイドを含む有毒植物ですが、そのアルカロイドは薬用にも利用され、又、花に含まれる成分は香料としても利用されています。

■ 形態

地下にラッキョウ型の球根があり、これで増殖していきます。早春に葉の中央部から花茎を出し、それが伸びて直径3cmほどの白色で芳香のある花を数個つけます。

■ 採取と調整

球根を生のまま薬用(外用)とするので、必要な時に掘り取ればよいのですが、夏の間は葉が枯れて地上部には何も無いので場所を覚えておかなければなりません。

■ 薬用途

有毒であるので、内服は避けなければなりません。使用するのは専ら外用としてで、①腫れ物、とくに乳腫や肩こりに球根をすり潰して小麦粉と酢を加えて練り、紙か布に広げて患部に貼ると特効があると言われています。この場合、貼ってしばらくすると皮膚が痛痒くなることがあるので、貼る前に皮膚にゴマ油を塗り、用薬は日本紙を二つ折りにした間にはさんでつけると良いそうです。②打撲、ねんざには前記のものにクチナシの実の粉を少々混ぜて使うとよいそうです。寒さを凌いで咲く水仙は、その香りや姿がとてもすがすがしく私も大好きな花です。梅や水仙が咲く頃になると春ももうすぐです。あとしばらくの間寒さの辛抱をして、春を元気に迎えましょう。