製剤・民間薬
民間薬
アジサイ
アジサイ(ユキノシタ科)
■ 解説

梅雨とは切っても切れないのがこのアジサイです。アジサイは伊豆半島や房総に原産するガクアジサイを母種として品種改良によって作り出されたもので、野生はしていません。古くから観賞用として栽植され、昔、長崎にやってきたシーボルトは、妾であったお滝さんにあやかって、アジサイを世界に紹介する時の学名を"ハイドランゼア・オタクサ"と名付けた逸話はとても有名です。その後ヨーロッパに渡ったアジサイですが、アルカリ土壌のかの地では花の色が桃色となることが解かり、現在では日本にも逆輸入されています。シーボルトにゆかりの深い長崎市は、昭和43年にこのアジサイを市花に制定しました。

■ 採集

アジサイは花が済んだら剪定するので、その際に葉と花を採取し、陰干し保存してから使用します。

■ 薬用途

花にはルチン、葉にはスキンミン、根にはヒドランゲノールなどの成分が含まれ、抗マラリア作用が報告されています。又、解熱や咳止めに乾燥花10gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じて1日3回に分けて服用します。じとじとして気持ちまで沈みがちになるこの時期に美しく咲いて、気持ちに清涼感を与えてくれるアジサイに観賞以外の働きもあることをご存知いただきたいと思います