製剤・民間薬
民間薬
クワ
クワ(クワ科)
生薬名"桑白皮(そうはくひ)"
■ 解説

クワは蚕(かいこ)の飼料です。蚕のまゆから絹糸をとり布を織ります。絹は中国文化の象徴で、日本にも古い時代に中国からクワと蚕が朝鮮半島を経て伝わりました。

■ 採集

冬に根を掘り、細い根は取り除き水洗いしてから皮部を剥ぎ天日で乾燥させます。これが生薬の桑白皮(そうはくひ)です。 11月頃、葉を採取して天日で乾燥させたものを桑葉(そうよう)、4~6月に若い枝を刈り天日で乾燥させたものを桑枝(そうし)、果歩を集めて蒸して乾燥させたものを桑椹(そうたい)といいます。

■ 薬用途

桑白皮には利尿、血圧降下、血糖降下作用があって、多くは漢方処方の一材料として使用されます。単一で用いる時は一日量を10~15gとして煎じます。桑葉(そうよう)はよく糖尿病に用いられ、口渇、頭痛、たん、せき、目の充血に有効で、一日量は5~10gを煎用します。また葉を粉末にしてきゅうすに入れてお茶と同じように飲むと、便秘、高血圧の予防となります。また、桑枝(そうし)はリューマチ、神経痛、関節炎に一日量 30~60gを煎用します。桑椹(そうたい)は肝臓、腎臓の機能を高める作用があり、一日量10~15gを煎用します。最近、桑の葉に関する健康食品やお茶が増えてきているのですが、その背景に糖尿病の患者さんやその予備軍の方が日本中でかなりの勢いで増えてきているという事実があります。糖尿病は初期には症状が殆ど無く、進行に気付かずにいると視力を失ったり、腎臓透析を受けなければならなかったりする事もある怖い病気の一つです。病院で検査を受ける事や、糖をコントロールする事も重要な事ですが、病気を予防する事や悪化させないようにする事もとても大事ですので、弱った内臓を建て直す手助けにこれらの薬草を利用されるのはとても有益な事だと思います。