製剤・民間薬
民間薬
オオバコ
オオバコ(オオバコ科)
生薬名"車前子"
■ 解説

葉が大きくて広いことから"大葉子"(オオバコ)の意味で名前がつけられました。人の通る道に好んで生えやすく、道端の雑草のなかや、空き地・土手など、あまり草深くない場所に生えます。

■ 形態

多年生の草本で、葉は数枚を根から生やしています。春から秋にかけて白い花を穂状につけ、秋になると結実し、黒褐色の種子をつけます。種子の表面は粘液質に富み、人間の衣服などにくっつき易く、しばらく経ってから落ちるので、人間の歩く道に沿って分布域を広げ易いという訳です。

■ 食べ方

春から夏にかけて、できるだけ若い葉を摘みます。よくゆがいて水にさらし、おひたしやあえものとし、バターやサラダ油でいためてもよいし、生のまま天ぷらとしたり、米と混ぜて飯にたくこともあります。

■ 採集

秋に結実した花茎を切り取り、広げた新聞紙の上で陽乾します。すると種子がこぼれ、容易に集められます。これを車前子といいますが、種子は小さい為漏れやすいので注意しましょう。

■ 薬用途

車前子は、一日量5~10gを布か和紙の袋に入れて水0.3リットルを加え約半量になるまで煎じます。種子には利尿作用があり、塩化ナトリウムや尿酸の排泄も増加させます。粘液質が多くのみにくいので、少量の甘草を混ぜて煎出すると飲みやすくなります。オオバコは利尿作用により、膀胱炎や尿道炎の予防にもよいとされており、特に女性の場合は慢性的に膀胱炎になり易い方が多く、日頃からお茶代わりにオオバコや夏枯草を服用しておられる当薬局の患者さん達の評判も、上々のようです。