製剤・民間薬
民間薬
ヒマワリ
ヒマワリ(キク科)
生薬名"向日葵子(コウジツキシ)"
■ 解説

名の由来は「日回り」で、この花が太陽の動く方向に向かって回る事に由来します。北米原産で、現在では世界各地で観賞用として栽培されています。
昔、インカの民はこの花を太陽の化身として崇拝し、神殿にヒマワリの花模様を刻み、尼僧はその胸に黄金製のヒマワリのブローチをつけていました。1532 年にスペインがインカ帝国に侵入した時にもヒマワリが辺り一面に咲き誇っていたのですが、彼らが関心を示したのはヒマワリではなく黄金の方であったようです。

■ 形態

茎の高さは2~3mに達します。
夏、茎頂に20cm位の数個の黄色花をつけ、花の周辺には1列の舌状花が並び、花後、倒卵形の果実(普通種子と呼ばれる)をつけます。

■ 採取と調整

種子が熟するころに花托(かたく)からとってそのまま天日で乾燥させると種子をこぼさずに採取することができます。この種子を生薬の向日葵子といいます。

■ 薬用途

種子からヒマワリ油をとって精製し、食用として大部分が使用されています。
滋養にフライパンで焦げないように炒ったものを食べたりすることもありますが、実験により、熱を加えて変性したものは肝臓に悪影響を与えるという報告もあり、ヒマワリ油を使用する時も熱をくわえないでサラダ油などとして使用する方が良いでしょう。
ヒマワリ油には高コレステロール血症や動脈硬化を予防する働きがあるといわれ、中国ではヒマワリの花をのぼせ、めまいの改善に、葉を苦味健胃・利尿に、根を利尿薬として使用しているようです。