製剤・民間薬
民間薬
トウゴマ
トウゴマ(トウダイグサ科)
生薬名"蓖麻子(ひまし)種子"
■ 解説

トウゴマはトウゴマの種子で、別名"ヒマ"や"ヒマの種"と呼ばれています。下剤やヒマシ油の原料として栽培されるほか、観賞用として園芸品種も作られています。原産地は熱帯アフリカですが、現在では世界各地で栽培されています。日本には中国より渡来し、十世紀の書物である「和名鈔」にも記述が認められます。



■ 形態

日本などの降霜地ではトウゴマは一年草ですが、原産地の熱帯では常緑化して、茎の下の方は木質化して高さ5~6mにも達します。
花はクリーム色で総状花序に頂生し、花序の上部に雌花、下部に雄花がつきます。

■ ヒマシ油について

トウゴマの果実は直径1~3cmで、長い刺に覆われています。その中にある種子が30~50%もの油脂を含んでおり、これを精製してヒマシ油は作られます。

■ 薬用途と用い方

トウゴマの民間薬用途として最も有名なのは何と言っても彼岸花の球根と混ぜ合わせて足の裏にはるシップ剤としての使い方でしょう。
トウゴマはトンカチなどで殻を割って中身だけを取り出し、彼岸花の球根と1対1の割合ですり鉢の中で混ぜ合わせて油紙などに敷いて、寝る前に足の裏に貼って寝ると、体の余分な水分や老廃物を吸い取る働きがあり、むくみや関節にたまった水分を抜くのに有効とされています。その為のシップ剤も市販されていてとても評判が良いので一度お問い合わせ頂くとよいでしょう。
その他に、ものもらいには殻を取り去った種子1個と同分量の梅肉を練り合わせて、寝る前にへその中に詰めてバンソウ膏などで止めて翌朝取り除くと良いそうです。
下剤には市販のヒマシ油を用いますが1回量としては大人で25mlほどです。但し種子には有毒成分を含んでいて、生のまま服用することはできませんが、加熱すると分解されるようです。