製剤・民間薬
民間薬
カボチャ
カボチャ(ウリ科)
■ 解説

カボチャはウリ科カボチャ属に属する植物の総称で、原産はアメリカ大陸です。栽培種は主に西洋カボチャ、東洋カボチャ、ペポ種の3種類です。日本に伝来したのは今から約450年前にポルトガル人によってカンボジアを経由して持ち込まれました。そのため、カンボジアが変化してカボチャと呼ばれるようになったのです。カボチャは、戦後の食糧難の時代にはイモと共にご飯の代用食となり、日本人を飢餓から救ってくれた有難い食べ物です。しかし、食べ過ぎて嫌いになった方も多いようですね。昔、唐津市神田では、領主が攻められて逃げたときにカボチャのツルに足を引っ掛けて殺されたので、カボチャを作らなくなったという有名な言い伝えがあるそうです。しかし、現在はどうなのでしょうね。

■ 薬用途

乾燥した種子は南瓜仁(ナンカニン)という生薬で、条虫や回虫駆除に用いられるそうです。また、最近たいへん注目されているのがパンプキンシードで、これはペポカボチャの種のエキスです。このエキスには排尿や尿道括約筋に関係するリノール酸、結合組織と筋肉強化に役立つトコフェノール、前立腺の新陳代謝を正常化する植物ステロール、その他にもタンパク、脂肪酸、ミネラルビタミンなどの生理活性成分が豊富に含まれています。これらが相乗的に働いて膀胱や尿道を支える骨盤底筋を強化します。そのうえ神経やホルモンを正常化するなどして尿失禁や前立腺肥大症の治療に大変有効と考えられています。ドイツでは尿失禁、頻尿、残尿感、前立腺肥大症の治療薬として認可され、実際の治療にも使用されています。当薬局にもその関連商品を数年前より取り扱っていますが、尿漏れで悩んでいる方が副作用などを特に気にすることなく飲むことができますし、ある程度の効き目が見られますので、泌尿器のトラブルに悩まれている方にはとても良いと思います。