製剤・民間薬
民間薬
リンドウ
リンドウ(リンドウ科)
生薬名"竜胆(リュウタン)"(根)
■ 解説

リンドウは種類が多く、リンドウ科には世界に約70属1150種以上もあり日本には12属38種があります。
花屋さんで売られている早生(わせ)リンドウは殆どがエゾリンドウという種類で花の数も多く見事です。
秋深まってから咲くのがリンドウで、薬用に広く用いられます。
リンドウは葉の細いものほど苦味が強いとされています。

■ 採取と調整

秋、花が終わり、茎や葉が枯れる頃に根を掘り取り、地上部を切ってから水洗いし土砂を落とし、十分に天日で乾燥させます。これが生薬の竜胆です。竜胆は苦味がかなり強く、熊胆(ユウタン)と比べても苦味において劣らないことから竜の胆の名がついたということです。

■ 薬用途

主に健胃を目的とします。
リンドウの苦味成分は舌先を刺激して、大脳反射により胃液の分泌を盛んにし、また胃の中で直接胃液の分泌を促進することが知られています。
竜胆末0・5gを食前に飲むか、竜胆の粗末1日量2~3gとして煎用します。唾液、胃液、膵液、胆汁の分泌を促進して胃腸の働きを活発にするため、食欲不 振、消化不良、胃アトニー、胃散過多症、腹痛に効き目があります。また、のどがはれて痛いとき、根を砕いて飲むと痛みがとれます。
竜胆は色々な場所の炎症を鎮めるのに使用されますが、竜胆配合の代表的漢方薬である竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、特に膀胱,尿道、子宮膣部などの泌尿器系の炎症を取り除く働きが優れています。
北波多から来てある70代の男性の方は若い時から睾丸炎をお持ちで、小便をする度に排尿痛や残尿感に長年悩まされていました。しかし、このお薬を飲み始めてからは徐々に症状を忘れてしまうようになってしまい、「これはすごいおくすりだ」といつもおっしゃって頂きます。その方はよほど喜ばれたのか、その後5 年近くになりますが今でも服用を続けていらっしゃいます。