製剤・民間薬
民間薬
ウツボグサ
ウツボグサ(シソ科)
生薬名"夏枯草(かごそう)"
■ 解説

花穂の形が弓矢を入れる靭(うつぼ)に似ていることに名前の由来があります。又、唐津近辺では"ヨコツチバナ"と言って買い求めてこられる方が多いようです。日当たりのよい草原や山野の路傍に多い多年草で、夏の山歩きの時、花時に気をつけていると紫色の花が人目をひきます。真夏の8月頃に花穂が急速に変色して枯れたようになるため、夏枯草(かごそう)の名があります。薬として使用するのはこの枯れた時期です。

■ 形態

草丈は15~30cm位になります。茎は4角形で葉は対生し、全体に粗い毛が密生しています。6~7頃に紫色の花を穂状につけます。真夏に花穂のみが褐色に変わります。

■ 採取と調整

8月初旬に花穂が褐色になり始めたころ、花穂のみを採取して日干しにしてよく乾燥させます。これを生薬の夏枯草(かごそう)と言います。

■ 薬用途と用い方

(1)利尿、消炎作用があるので腎盂炎、妊娠時のムクミ、膀胱炎、尿道炎、腎炎、血の道に1日5~10gを煎服するとよいです。
(2)口内炎、扁桃炎にはこの煎液でウガイするとよいです。1回3~5gを水200~400mlで煎じて服用します。副作用が殆ど認められないので、膀胱炎や尿道炎を起こしやすい特に女性の方は常日頃からお茶代わりに服用されると良いでしょう。実際、当薬局の患者さんの中にも20年来の慢性膀胱炎を持っていらっしゃる方がいて、普段は漢方薬を服用頂きながら、夏枯草(かごそう)をお茶代わりに毎日飲んで、症状が改善された方がいらっしゃいます。普段の心がけで頑固な症状も改善されることがありますのでお試し頂ければと思います。