製剤・民間薬
民間薬
レンギョウ
レンギョウ(モクセイ科) 生薬名"連翹(果実)"
■ 解説

名前の由来はレンギョウの果実を開くと種子が一枚一枚並んで翹(ぎょう=旧来の言葉で、婦人が使う髪飾りの一種)に似ていることによります。
この生薬は中国が原産で、現在では日本でも庭園樹として普通に栽培されています。



■ 形態

根元から枝が長く伸びて先端が曲がって垂れ、地に接するとそこからまた根をおろします。
花は早春に葉に先駆けて開きます。
レンギョウによく似た植物にシナレンギョウやチョウセンレンギョウがあり、わが国でも普通に栽培されています。

■ 採取と調整

夏から秋に採取し、一度蒸気に通してから天日で乾燥させます。

■ 薬用途

熱性疾患や化膿性疾患に対する重要な生薬です。
かぜや熱性の疾患の初期でわりに症状が軽いときには金銀花(スイカズラの花)を、 化膿性疾患で発熱などの炎症症状が明らかに認められるときは、牛蒡子(ごぼうし=ゴボウの種子)・山梔子(さんしし=クチナシの果実)などを配合して用います。 また、黄柏(おうばく=キハダの内皮)などを配した粉末を軟膏として外用しても良いでしょう。
単味でも消炎・利尿・排濃・解毒薬として、にきび、吹き出物などの瘰癧(るいれき)、かいせん、瘍腫(ようしゅ)などに利用されます。
レンギョウ12~20gに水0.4リットルを加えて煎じ、約半量になるまで煮つめたものを1日3回食後に服用します。
また、レンギョウが配合された漢方薬には、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)という有名なおくすりがありますが、これは最近増えているアトピー性皮膚炎や蓄膿症の方に服用いただいて大変喜ばれることの多い薬方です。
ステロイド剤の軟膏や飲み薬を長期に使い続けてもなかなか治らなかった方達が、体質改善によって治っていかれるのを目のあたりに見させて頂くと、 本当に漢方の不思議さと有り難さを実感させられます。