製剤・民間薬
民間薬
ネズミモチ
ネズミモチ(モクセイ科)
生薬名"女貞子(じょていし)"(果実)
■ 解説

関東地方以西の暖地の海岸に自生する常緑樹で庭園や垣根にも多く植えられています。
実は楕円形で晩秋になって黒くなり、ネズミの糞に似ています。
そして葉はモチノキに似ているので、合わせて“ネズミモチ”の名になったと言われています。

■ 採取と調整

晩秋から冬に黒く熟した果実をとり、水洗いしてから天日でよく乾燥します。また、夏に樹皮をはいで天日でよく乾燥したものや、葉を乾燥したものも薬用として使用します。

■ 果実酒

果実酒をつくるには、果実200gと同量の砂糖を1・8リットルのホワイトリカーに入れて6ヶ月間漬けます。
それをこして一日3回1回に20ミリリットルずつ飲みます。
ネズミモチの実は、中国では眼科でよく使用されています。
視力が減退する、目がかすむなどの症状は漢方では肝腎の弱りと捉えており、白内障や中心性網膜炎などの初期にクコの実や漢方薬の六味地黄丸(ろくみじおうがん)などを配合して一緒に服用頂くと調子がよくなる方が多いようです。
目と足腰は老化の影響が一番に出易い場所であり、早目に予防されればそれだけ老化の速度を遅くすることができますので覚えておかれると良いでしょう。

■ 薬用途

果実は強心、利尿、緩下、強壮、強精薬として昔から用いられています。
とくに内臓を丈夫にするとされ、肝臓、腎臓、腰膝、精力強化、更に若白髪や月経困難にも効き目があるとされています。
果実一日量5~10gを煎じて一日3回食間に服用します。