製剤・民間薬
民間薬
カワラナデシコ
カワラナデシコ(ナデシコ科)
■ 解説

山野の日当たりのよい乾いた土地に生える多年生草本で、かわいい子供の頭を撫でたくなるような花という所から"撫でし子"と呼ばれるようになったそうです。確かに優しくて可憐な花を咲かせてくれます。ナデシコ属は世界中に約300種もあります。ヨーロッパのカーネーションや中国から渡来したセキチク(=唐ナデシコ)などが含まれており、日本の在来種のことを大和撫子(やまとなでしこ)といいます。

■ 形態

草の色や葉の形はカーネーション(別名=オランダセキチク)によく似ています。茎は根元から数本出て下部は細くやや倒れており、先の方は立ち上がっています。夏から秋にかけて長期にわたってピンクの花を咲かせます。草全体や花そのものが優しく可憐で慎ましさを感じさせ、大和撫子の名前にふさわしい容姿をしています。

■ 採集

11月頃、果実ごと採集して日陰で乾かし、手で果実をもみ砕いて黒い種子だけ集め、それを再び1~2日間日干しして十分乾かして使用します。

■ 薬用途

①ムクミや非細菌性の膀胱炎や尿道炎に、一回量2~4gを煎じて服用します。
②月経不順に通経剤として①と同様の方法で用います。但し、妊婦さんは陣痛促進作用により流産の可能性がありますので服用してはいけません。