製剤・民間薬
民間薬
月桂樹
月桂樹(クスノキ科)
生薬名:月桂葉(げっけいよう)
■ 解説

月桂樹は別名"ローレル"とも呼ばれ、地中海沿岸が原産地です。古代ギリシャ・ローマ時代には勝利の象徴とされ、ローマ皇帝は雷よけに月桂樹の冠(かんむり)をつけたと云われています。現在では世界中で栽培され、日本には比較的近年の明治時代になってから渡来しました。葉を乾燥したものが月桂葉で、スパイスの一種として食料品店でも販売されており、魚や肉の"くさみ取り"や"香りつけ"の働きを兼ねて、現在は日本の家庭でもよく使用されています。

■ 形態

芳香のある常緑の低木で、成長すると20m位の大きさになります。多湿及び日陰を好んで生育し、庭木として植えている家庭も多いようです。

■ 採取と調整

必要なときに年中採取でき、水洗いした後日干しにしてからこまかく刻んで使用します。

■ 薬用途

リウマチ、神経痛には葉を使用し、1回量3gを水300mlで煎じ、2分の1量まで煮詰めたものを服用します。また、健胃薬(けんいやく)として粉末を1日量3gとして1日3回食後に服用します。料理の材料として使用するのは食べ物の消化吸収を促進させる働きを利用するためでもあります。葉の煎じ液は手足の痛みを和らげる働きがあり、お風呂の中に入浴剤として入れることもあります。地中海原産の薬草であるため、漢方薬の材料には殆ど使用されることはありません。しかし、カレーやシチュー等の肉の臭み取りとしてもよく使用されるので馴染み深い薬草です。私の実家でも20年ほど前に植えた月桂樹の苗が15メートルほどに生長しており、各種料理時に活躍していい香りを放っています。