製剤・民間薬
民間薬
オミナエシ
オミナエシ(オミナエシ科)
生薬名"敗醤根(はいしょうこん)"
■ 解説

オミナエシは、秋の七草として昔からなじみ深い植物で、別名"女郎花(じょろうばな)と呼ばれます。これは、花の匂いが女郎がする化粧の匂いに似ているのでそう呼ばれたようです。昔はよく見られた野草ですが、最近ではかなり数を減らしています。同じ秋の七草にハギ、ススキ、キキョウ、フジバカマ、ナデシコ、クズがあり、この中でキキョウとフジバカマはもっと深刻で、絶滅危惧種を集めた環境庁のレッドデータブックにも記載されています。その原因として、どれも花が美しいため観賞用や栽培用として乱獲されてしまうということもありますが、一番の原因は生育に適した日当たりの良い草地そのものが開発によって減少してしまった為のようです。便利な世の中で自然を守るということの難しさを実感してしまいます。

■ 形態

茎の高さは1m位に伸びて直立します。9月頃に茎の上部に黄色い小花をたくさんつけます。葉は対生し、羽状に裂けて茎にも毛があります。根を掘って匂うと醤油が腐ったような匂いがするので生薬名は"敗醤根"と言われています。

■ 採集

秋~冬に根を採集します。根の匂いは独特なので、一度その匂いを覚えておくと間違うことは無いようです。洗って陰干しにしてから使用します。

■ 薬用途

①産後の腹痛、こしけに1日10gを水0・2リットルで煎じて服用します。
②根を煎じた液で目を洗うと目の薬になるそうです。