製剤・民間薬
民間薬
ニンニク
ニンニク(ユリ科)
生薬名"大蒜(だいさん)"
■ 解説

ニンニク、玉ねぎ、百合根、ラッキョウなどは、皆ユリ科の多年草になります。
ニンニクの歴史は古代エジプト文明を記した“パピルス”に登場するほど古く、ピラミッド製造労働者の滋養強壮としても毎日支給されていたようです。同じ目的でアレキサンダー大王軍やキリスト教十字軍などもニンニクを常備していました。ニンニクは中央アジアが原産で、紀元前にエジプトに伝わり、日本へはインド、中国を経て伝わりました。

■ 形態

ニンニクには色々な種類がありますが、ガーリックの名称で用いられるのはセイヨウニンニクを指し、食用としてよく用いられます。ガーリックより大型で、葉も広くて長く、地上に垂れ下がるオオニンニクはよく肥っていてこぶしほどの大きさがあります。花茎は円柱状で、高さは80~100cmに達し、初夏には茎頂に花房をつけます。薬用として使用するのはオオニンニクの方です。

■ 採取と調整

オオニンニクの場合、地上部がやや黄色味をおびてくるころに鱗形を掘り上げて陰干しにします。これが生薬の大蒜(だいさん)です。しかし、他のニンニクを大蒜として用いても特に問題はないようです。

■ 薬用途

ニンニクの主成分が変化して生じる強烈な臭いのアリシンという成分は、ビタミンB1と結合してアリチアミンという成分となって胃腸から吸収され易くなります。アリナミンは、これを科学合成によって作ったもので、天然の成分ではありません。
天然のニンニク類は健胃、発汗、利尿、たんきり、整腸、駆虫薬などとして用いられ、新鮮な生のものから乾燥した粉末にしたものまで色々な形態のものが用いられます。
滋養強壮剤としては、天然ニンニクから有効無臭成分のみを抽出したお薬が以前より錠剤やカプセル剤として市販されており、これは殆ど悪臭などの違和感なく手軽に服用できるためとても評判が良いようです。
又、筋肉強化の働きにより、神経痛、筋肉痛、関節痛、眼精疲労などにも効能が認められており、身体に負担をよくかけるような人は、普段からこれらのものを服用されると徐々に症状が楽になるようです。