心は現代では、心臓だけをさしますが、漢方では造血作用や精神神経作用を含んで心と呼びます。
◆心の性質を知るために、まず 心に関する漢方の言葉に触れてみませんか。

「心は五臓六腑の大主して精神の存するところ」といわれ、精神作用のすべての作用、感情、感覚など生命活動能力のすべての中枢を心においたわけです。それで、心が病むとノイローゼ、動悸、恐怖、不眠、物忘れなどの精神状態の乱れなどが現れるといわれます。
「心は脈をつかさどる、常に心は血を生ず」といいます。
 心は血液を循環させることにより、五臓六腑の働きを統括し生命活動を維持します。よって、心に病変があると、血液の流れが悪くなり、心拍数やリズムが変化し、顔色が悪くなったり、光沢がなくなったりするとされます。
「心は舌とも関係がある。」
 これは舌の形が心に似ているからともいわれますが、舌には血管が豊富で、心の状態が舌に現れやすいためと考えられます。
心の熱が多いと赤くなりますし、時には表面が荒れて痛くなります。
「汗は心の液」といい、あまり汗をかきすぎると心のエネルギーを損なうといわれています。

また、心の色は赤色で、心の血が充実していると顔色はいわゆる血色のいい桜色になり、不足すると蒼白となり虚弱となる。ただ顔色が赤すぎると心の熱が多すぎて高血圧や心臓病などのおそれもあります。